AI画像生成では、
「指が増える」「顔が崩れる」「不気味な仕上がりになる」
といったトラブルがよく起こります。
これらの多くは ネガティブプロンプト(Negative Prompt) を適切に使うことで
事前に防ぐことができます。
この記事では、AI画像クリエイターの Soel(ソエル) が、
グロや不自然な破綻を避けるためのネガティブプロンプトの仕組み・使い方・具体的テンプレ をまとめて解説します。
初心者~中級者まで必ず役立つ“保存版”としてどうぞ。

1. ネガティブプロンプトとは?
ネガティブプロンプトとは、
「生成したくない要素」をAIに明確に伝える文章 のこと。
ポジティブプロンプトが
「こういう画像を作ってほしい」
であるのに対して、
ネガティブプロンプトは
「これは出さないでほしい」
を指定する役割を持っています。
特に以下のような“AI特有の失敗”を防ぐのに効果的です。
- extra limb(手足が増える)
- 指が溶ける・増える
- 顔が歪む
- 目や口の位置ズレ
- 髪の毛が溶ける
- ホラー・グロ化
- ノイズ肌
- 影のバグ
- 背景の溶け
2. ネガティブプロンプトが必要な理由
AIは人間の身体構造を正確に理解しているわけではありません。
そのため、
- “複雑なポーズ”
- “光源が多いシーン”
- “手が顔に重なる構図”
こういった状況では不自然な崩壊が起こります。
ネガティブプロンプトを使わないと、
AIは「作りたい画像」を優先して解釈するため、
意図と違う“バグ”や“不気味化”が出やすくなります。
ネガティブプロンプトは
AIが誤解しそうな箇所を事前にブロックする安全網
として非常に重要です。
3. グロや不自然な破綻を防ぐ“基本ネガティブプロンプト”
ここでは、
AIが生成しやすい失敗要素を網羅的にブロックしたテンプレート
を紹介します。
そのままコピペして使えます。
■ 3-1. ソエル推奨:完全版ネガティブプロンプト(コピペOK)
disfigured, deformed, mutated, extra limbs, fused fingers,
twisted anatomy, distorted face, scary face, creepy smile,
zombie-like, gore, blood, wounds, injuries, bruises,
veins, exposed bones, torn skin, infection,
unnatural proportions, hollow eyes, glowing eyes,
uncanny valley, over-sharpened, noisy texture,
warped background, melted objects,
glitch, artifact, duplicated features,
extra head, extra face, split face, double pupils,
oversized mouth, misaligned eyes,
dirty details, dark horror atmosphere,
ugly details, messy visual noise
NO gore, NO blood, NO horror, NO extra limbs,
NO creepy expressions, NO distorted anatomy
■ 3-2. これだけは外せない“最低限ネガティブ”
初心者はまずこれだけ覚えると良いです。
extra limbs, fused fingers, distorted face,
misaligned eyes, creepy smile, gore, blood
短いけれど効果は大きい。
4. 失敗別:追加で入れると効果的なネガティブ
4-1. 指の増殖・手の破綻を防ぐなら
extra fingers, fused fingers, broken hand, mutated hand,
complex gesture, hand distortion
4-2. 顔の歪み・二重顔を防ぐなら
double face, split face, asymmetrical facial structure,
extra eyes, double pupils, warped cheeks
4-3. 目が怖くなる・黒目が溶けるのを防ぐなら
hollow eyes, glowing eyes, empty eye sockets,
zombie-like eyes, scary gaze
4-4. 肌がノイズっぽくなるのを防ぐなら
blotchy skin, unnatural skin texture,
wrinkled skin, oversharpened skin, noisy skin
4-5. 背景がゆがむ・溶けるのを防ぐなら
warped background, melted objects,
glitch artifacts, unreal reflections
5. ネガティブプロンプトを書くときのコツ
5-1. “短くても効果がある”
長すぎるネガティブはAIが混乱することもあります。
大事なのは 「絶対に出したくない要素だけ書く」 ということ。
5-2. “NO 〜” を最後に置くと効果が強くなる
英語モデルでは
“NO ○○” の直接禁止命令が強く働くため、
文章の最後に入れるのがベスト。
5-3. 光・ポーズ・構図で失敗を防ぐことも重要
ネガティブだけに頼るのではなく、
ポジティブ側での調整も大切です。
- 光源は1つ
- 手を顔に重ねない
- 広角レンズを避ける
- 背景をシンプルにする
こういった“構図の安定化”をすると
ネガティブの効果がさらに高まります。
6. Sora(動画)で使う場合の注意点
Soraでは、静止画よりも“動きの崩壊”が起きやすいので
追加のネガティブが必要です。
6-1. Sora用追加ネガティブ
unstable motion, jitter, abrupt camera movement,
frame skipping, body morphing, face morphing,
unnatural transitions, warped motion
動きのブレ・顔のモーフィングを防げます。
7. まとめ:ネガティブプロンプトは“AIの安全装置”
ネガティブプロンプトは、
「綺麗な作品を作る」ためではなく、
「変形・破綻・グロ化を避けるための安全装置」 です。
- 指が増える
- 顔が歪む
- 髪が溶ける
- ホラー化する
- 背景がぐにゃぐにゃする
こういった失敗は、
ネガティブによって大幅に軽減できます。
うまく使えば、
AI画像の安定性が一気に上がります。
これで素敵な画像が生成する参考になれば幸いです。
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